投票方法 2020 11 3 Culture Day
アメリカの大統領選挙は、郵便投票もできると報道されています。
高齢化が進む日本においても、郵便投票を検討すべきですが、
今のところ、政府からも国民からも、そういう話は出ていないようです。
たとえコロナ禍でも、政府も国民も厳格な選挙を望むからでしょうか。
投票方法は、昔から変わっていないでしょう。
有権者は、投票所で投票用紙に候補者の名前を書くという方式です。
現代では、タッチパネル方式で投票する方法もあるかと思いますが、
相変わらず紙に書くという方式です。
これは、開票結果に問題があった場合は、
「数え直し」ができるからでしょう。
日本は、世界トップレベルのハイテク国家なのに、
相変わらず古いままなのは、伝統にこだわるというよりも、
投票は厳粛に行いたいという気持ちがあるからでしょう。
そうは言っても、日本の国土は山岳地帯が多く、
山間部に住む住民のことを考えれば、
特例的に郵便投票も認めるべきでしょう。
もっとも、日本は、量子テクノロジーの研究開発が進んでいるので、
郵便投票を通り越して、量子暗号による「量子投票」が実現するかもしれません。
まだまだ夢の技術ですが、夢は実現するのです。
不思議の国のアリス 2019 12 15
アリスは、おやつのクッキーをポケットに入れて、
野ウサギを探しに出かけた。
すると、視野の端に野ウサギが駆け抜けていくように見えた。
そして、突然、消えた。
アリスが、その場所へ行ってみると、
地面に黒い点のようなものがあった。
それは、今まで見たこともないような黒さだった。
じっと見つめていると、
小さな黒点に体が吸い寄せられて、
アリスの体が線分のようになって、
黒点の中にスルスルと入ってしまった。
気が付けば、円錐状の部屋にいて、
目の前には、アリスの体と比較すると、
幅1メートルの壁が立っているように見えた。
アリスは、壁の向こう側に何があるかと思い、
壁を回りこんで、向こう側に行くと、二つのドアがあった。
一つのドアには、「賢くなるドア」と書いてあり、
もうひとつのドアには、「夢がかなうドア」と書いてあった。
アリスは、両方のドアを通りたいと思った。
そう思っていると、めまいがして、
急に体が大きくなったような感じになったと思ったら、
アリスは、二つのドアを同時に通っていた。
次に、アリスが見たものは、
空中に浮かぶ卓球の玉のようなものだった。
いや、よく見ると、球のように見えるが、
霧のようなものが球状になっているようだった。
この球のような霧は何だろうと思っていると、
急に体が天井に吸い取られるようになった。
気が付けば、自分の部屋の空間に、
自分の体が、影絵のように投影されて、
やがて、何もなかったように普通のアリスに戻った。
階下では、お母さんが、
「おやつができたので、降りてきなさい」と呼ぶ声が聞こえた。
アリスは、「でも、さっき、おやつは食べたばかりなのに」と思い、
時計を見ると、まだ2時55分だった。
「あれほど不思議な体験をしたのに、
ほとんど時間がたっていないどころか、
5分も過去に行ってしまった。
ポケットには、おやつのクッキーが入っているのに」
(解説)
アリスは、小さな黒点に吸い込まれてしまいましたが、
この黒点は、微小なブラックホールだったという想定です。
そして、円錐状の部屋に入った時に、
アリスは、原子レベルの小さなものになってしまいました。
このようなサイズになりますと、
量子力学の「物質は、粒子であり、波でもある」という法則における、
波の性質が強くなってしまいます。
目の前に壁があれば、粒子であると壁にぶつかって前に進めませんが、
波であるならば、壁を迂回して、向こう側まで行くことができます。
さらに、粒子であれば、二つのドアを同時に通ることができませんが、
波ならば、二つのドアを同時に通ることができます。
霧のように見えた球は、原子です。
原子の構造は、よく太陽と惑星のような軌道が描かれていますが、
本当は、電子は、電子軌道上に、いや電子殻に、
その位置が確率的に存在しています。
それを絵で描けば、霧の玉のように見えるでしょう。
さて、アリスが異次元から現実の世界に戻ってきたら、
過去に遡ってしまったというのは、
いったん現実の世界から異次元へ行き、
そして、異次元から現実の世界に戻る場合は、
時間の特定が難しいのです。
3時10分を目指しても、
2時55分になってしまったり、3時30分になってしまうのです。
ぴったり正確に3時10分に戻るのは、
ゴルフのホールインワンを狙うようなものでしょう。